【たったこれだけ!】中国ビザ申請方法と必要書類

渡航関連

2020年冬、コロナウイルスの流行により中国ビザの申請ができなくなり、中国へ渡航するのは今年までほぼできませんでした。

中国政府は現在(2023年10月11日時点)、日本人に対して15日以内の短期滞在ビザ免除措置を呈ししています。つまり、トランジット(飛行機乗り換え)での渡航で無い限り、中国に入国するにはビザが必要なのです。

でも、ビザの申請なんてどうやれば良いのか分からない!

前よりやり方が難しくなっているし…何か簡単な方法はないかな

しかし、ビザの申請や準備は非常に複雑で、このような悩みを抱えがちです。

私も去年、X1ビザとQ1ビザを申請したのですが何度もミスを繰り返しました。

この記事では中国ビザ申請の方法をステップごとに解説し、スムーズに申請手続きを進められるように丁寧に解説します。

中国に入国できるビザの種類

ビザとは?

ビザとは、いわば国際的に使える身分証明書のような物であり、入国させても大丈夫な人物であるかどうか判断するために使用されます。

渡航先の国の大使館またはビザセンターで事前に申請し、問題が無ければ発行されるでしょう。

日本人は海外で犯罪や不法就労をすることが少ないので、ノービザで入国できる国が多いです。

しかし、中国は入国時にビザが必要な国となっており、渡航したいのであればビザを事前に申請しなければなりません。

ビザの種類

中国ビザの種類
出典:首页-中国签证申请服务中心 (visaforchina.cn)

中国のビザは上記の通り、様々な種類がありますよね。

申請するビザによって準備する資料も異なります。渡航する目的に合わせて、申請するビザを選びましょう。

申請なしで入国可能!トランジットビザとは?

トランジットビザを利用すれば、事前にビザを申請しなくても中国に入国することが可能となります。

中国へのトランジットビザとは、第三国へ渡航する際に、経由地として中国で飛行機を乗り換えるために入国できるビザです。大使館等の施設で事前に申請する必要はありません。

トランジットビザで入国すると、最大144時間まで中国に滞在することが認められています。

観光するのに丁度良い時間滞在できるので、乗り換えで中国の空港を利用するのも良いかもしれません。

ビザ申請に必要な資料

ビザ申請に必要な資料について

申請するビザによって必要な資料は変わるので私が申請したX1ビザとQ1ビザを例に解説します。

資料の中国本土から取り寄せたり、自身で作成したりしなければいけないので、渡航時期から逆算して余裕を持って準備しましょう。

X1ビザの場合

X1ビザは180日以上の長期留学を目的として申請するビザです。申請するには以下の資料が必要です。

  • パスポート
  • ビザの申請書 ※1
  • 写真 ※2
  • 現地での滞在先の証明 ※3
  • 過去のパスポート・ビザ(ある場合)の顔写真・ビザページの原本とコピー
  • 大学の合格証明書(录取通知书)の原本とコピー
  • 外国留学人員来華査証申請表(JW201orJW202)の原本とコピー

※1 ビザ申請センターのサイトでオンラインで記入。記入後、プリントアウトして署名して用意します。

※2 カラー撮影、背景白、48mm×33mm等細かい条件あり。データ化できる無人撮影機で撮影、コンビニのサービス「ピクチャン」で、中国ビザ用の大きさを指定してプリントアウトするのがおすすめです。

※3 大学の合格証明書(录取通知书)の原本とコピーで代用できます。

Q1ビザの場合

Q1ビザは中国に親族がいる場合、長期での訪問を目的に申請するビザです。申請するには以下の資料が必要です。

  • パスポート
  • ビザの申請書 ※1
  • 写真 ※2
  • 現地での滞在先の証明
  • 過去のパスポート・ビザ(ある場合)の顔写真・ビザページの原本とコピー
  • 中国在住の親族が発行する招待状 ※3
  • 中国在住の招待者の身分証明書コピー
  • ビザ申請者と招待者の関係を証明する書類(結婚証明書、出生証明書あるいは親族関係公証書類など)

※1 ビザ申請センターのサイトでオンラインで記入。記入後、プリントアウトして署名して用意します。

※2 背景白、48mm×33mm等細かい条件あり。データ化できる無人撮影機で撮影、ピクチャンというコンビニサービスで中国ビザ用のサイズに指定してプリントアウトするのがおすすめです。

※3 招待状には以下の情報を記載しなければなりません。

申請者の個人情報:氏名、性別、国籍、生年月日など。

申請者の訪中に関する情報:訪中理由、予定入国日時、予定滞在地、予定滞在日数、および招待者との続柄、中国での滞在費用負担者など。

招待者に関する情報:招待者氏名、電話番号、住所、招待者の署名など。

全て漏れなく記入してもらいましょう。

申請にかかる費用

有効期限3か月、入国可能回数1回(シングル)で税込8800円必要です。

加急申請は税込15400円、特急申請は税込187000円と値段が上がります。

ビザ申請の手順

査証と認証を間違えないように注意

申請センターのホームページから査証の具体的手順を確認後、高速リンクの査証というボタンをクリックしてください。

この時、査証と認証を間違える方が多いので注意しましょう。間違えると、ビザ申請センターへ行った際に、その日は申請できない場合があります。

査証はビザのことです。認証は中国関係の公証書にサインや印鑑を与える作業をことを指します。

中国ビザ申請センター

たったこれだけ!ビザ取得の手順

「中国ビザ申請センター」のHPから高速リンクをクリック
査証をクリック
オンラインによる申請表入力(申請表入力)
オンライン予約(個人予約)
ビザセンターへ行って資料を提出、ビザ申請
パスポート受け取り

という手順でビザを取得します。

申請表は準備した資料の情報を中心に入力するので、先に資料を全て用意してから作成すると良いでしょう。

申請表に入力する情報は多く、時間がかなりかかります。私は1人分の作成で3,4時間かかりました。

申請表入力時に画面が固まることが時々起こるのでこまめに保存をしてください。

申請書の作成が終わったら、ビザ申請日を事前予約します。申請日を変更したい場合、事前に予約の取り消しを忘れずに行いましょう。

予約が完了次第、査証予約確認表の印刷ができるようになります。

必要な資料を全て用意して予約日にビザセンターへ向かいましょう。

ビザ申請センターでの手続き

ビザ申請センターでの手続き

ビザ申請センターに到着後、警備員に査証予約確認表を見せて入場します。

その後、受付で番号札を受け取るのですが、その際に「査証」を申請だということを忘れずに伝えましょう。

提出資料に不備があると午後にまた来るように言われる可能性があるので、午後は予定を入れない方が良いです。ビザ申請はオンライン予約完了後、普通申請で4営業日、加急申請で3営業日かかります。

パスポートの受け取りは後日、ビザ申請センターへ行って受け取らなければなりません。

パスポート受取時に申請手数料とビザ料金を支払い、ビザが添付されたパスポートを受け取ると、手続き完了となります。

渡航後にすること

ビザの有効期限の確認

ビザは発行日から3か月有効で、入国可能回数は申請したビザの種類によって異なります。

居留許可書の申請

渡航後は30日以内に居留許可証を申請しなければいけません。

居留許可証は公安局にて申請できます。しかし、居留許可証の申請には健康証明書が必要になり、特定の病院を予約、受診しなければなりません。

北京であればWeChatで「海关总署购机旅行卫生保健中心」のアカウントを検索し、そのアカウントから予約を取る必要があります。

下記の手順で健康証明書を取得しましょう。

wechatから「海关总署购机旅行卫生保健中心」のアカウントをフォロー
左下のバナーから我要预约
注册でアカウントを作成(中国の携帯電話番号が必要)
登录でログイン
必要な情報を入力、日時と病院を選択して予約
受診
後日、健康証明書が郵送される

よくある質問

渡航後、30日以内に居留許可を申請しなかったor居留許可証の有効期限が切れてしまったらどうなる?

Q
渡航後、30日以内に居留許可を申請しなかったor居留許可証の有効期限が切れてしまったらどうなる?
A

滞在可能期間を超えて中国に滞在することはオーバーステイとなり、違法行為だと認定されてしまいます。オーバーステイとなった場合、500元/日(上限1万元)の罰金、または5日以上15日以下の拘留の対象となります。

就労ビザ以外のビザで渡航後、中国国内で労働して収入を得たい。アルバイトをしたい。可能かどうか?

Q
就労ビザ以外のビザで渡航後、中国国内で労働して収入を得たい。アルバイトをしたい。可能かどうか?
A

就労ビザ以外で渡航した後、労働して収入を得た場合、不法就労となります。5000元~2万元の罰金、悪質な場合は5日以上15日以下の拘留の対象、または国外退去の対象となる可能性があります。

留学ビザ(Xビザ)で渡航後、アルバイトしている所を摘発され国外退去となった例があるので十分注意しましょう。

出発のどれくらい前からビザを申請すれば良いか?

Q
出発のどれくらい前からビザを申請すれば良いか?
A

1か月半前くらいに申請しましょう。1か月前に申請すると良いと申請センターのページには記載されていますが、現在申請希望者が多く、申請の予約を取ることが困難です。ビザの取得には時間がかかるので早い段階でビザを申請しましょう。

まとめ:ビザ申請をして中国へ渡航しよう

  • 中国へ渡航するにはビザが必要
  • 申請するビザの種類によって準備する資料が異なる
  • ビザ申請の手順は複雑
  • 中国入国後には30日以内に居留許可書の申請をしなければならない

今回の記事ではこのような内容を解説しました。

ネット上にはビザ申請が大変だという情報があまり無く、ビザが必要になってからやり方も分からず、困っていた方も多かったのではないでしょうか。

ビザ申請は計画と準備が肝心です。中国に入国するにはビザ申請は絶対しなければいけないので、早い段階から準備を始めましょう。

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